今年もみんなで目指そう「笑顔で帰宅」![ 戻る ]
昨年は37回大会の事故を踏まえ、スポーツ性を担保しつつ不慮の事故発生をできるだけ取り除くことを目的に安全委員会を設け、各クラスともコース全長やセクション内容を大幅に見直した大会となりました。
安全委員会の委員長にはテレビ岩手の楢崎社長が就任、副委員長にはご存知成田匠さんと、第1回大会の参加者でもあり長年岩手県警白バイ隊として勤務された平野文男さんにお願いをしました。
事前に行われた現地査察では広大なコース全域とすべてのセクションについて第三者視点で安全確認が行われ、楢崎社長も直接現地に足を運んで安全確保にあたりました。我々実行団は事前にセクション位置と詳細なラインを設定したうえで査察に臨みましたが、安全委員の、それこそ小枝一本、石一個にまで注意を払う姿勢には感銘を受けましたし、運営全般に対する安全意識は確実に高まったと感じました。
こうした作業の結果、大会後の参加者アンケートでは回答した9割の方がコース、セクションに安全への配慮を感じたと回答を頂きました。
今年の大会については、成田匠さん・平野文男さんに加え成田亮さんも安全委員として参加いただき、より一層安全面への目配りをしてゆくことにしています。とはいえオートバイライディング・トライアルはスポーツであり、参加者自身が高い意識を持ち、しっかりした事前準備(練習を含む!)をした上で、目の前で起きている現実と折り合いをつけてゆく能力や考え方が絶対に必要です。
そのための基準は「笑顔で帰宅できるかどうか?」にあると我々は考えています。実力以上のチャレンジになっていないか、天候が急変したときにどんな行動をとるべきかなど、判断に迷ったときには迷わず「これは笑顔で帰宅につながるのだろうか?」を自問自答してほしいと思います。その意味で申告5点も大切なテクニックと言えるでしょう。
事前の準備についてはどうでしょうか。ヘルメット、ブーツ、グローブはしっかりとその機能を果たすものでなければいけませんが、ヘルメットは被っていても顎ひもを締めない、ブーツとは名ばかりでプロテクト機能がない単なる編み上げ靴で参加するにいたっては、自分で怪我の危険性を高めているとしか言いようがありません!これは笑い事ではなく、昨年の大会で実際にあったことなのです。
繰り返しになりますが、参加者の皆さんはモータースポーツの潜在的危険性をあらためて認識し、「笑顔で帰宅」するための考え方や行動、装備、バイクの整備などを十分に行い、今後もよりよい形で継続できるよう協力していただくことをあらためてお願いしておきます。