第37回大会に発生した死亡事故の概要[ 戻る ]
今大会の開催にあたり、昨年の第37回大会中に起こった死亡事故の概要を最初にお伝えしておきます。
クラシック参加19回目だった参加選手の男性は、二日目の岩手町北緯40度公園ヒルクライムをあとちょっとのところで登りきれず、お助けマン4人の手伝いは不要との意思表示をし、マシンの向きを自分で変えて、急坂を下りました。が、その速度が速すぎたのと、登ったラインを外れて斜面のコブで後輪が跳ね上げられ、ライダーがマシンの前方に投げ出される形で、斜面に着地した際に胸と顔面を強打しました。事故直後は動かず、現場にいた実行団員が救急車を要請、同時に参加者の医師2名が応急手当をした結果、一時的に意識を回復し胸が苦しいと訴えていましたが、ドクターヘリで盛岡市内の病院に運ばれる頃に意識不明となり、集中治療室で手当てのかいもなく翌朝息を引き取りました。
この事故は現場にいた大勢の観客の目前で起き、翌日のニュースでも報道され、ご遺族の方はもとより、参加者、主催者、多くの関係者が大きな衝撃を受け、深い悲しみに包まれました。しかし、葬儀の時点からご遺族が大会継続を強く希望され、同じ内容を書面でも寄せて下さったこと、同時に警察の現場検証の結果も事件性のない単独事故との結論を受け、主催関係者一同で協議、熟慮を重ねた結果、第38回大会の開催継続のはこびとなりましたことを申し添えます。