初心に立ち戻った大会に[ 戻る ]
おかげさまで出光イーハトーブトライアルは今回で37回目を迎えます。突然ですが、今後も大会の存続を最優先するために、イーハトーブトライアルが始まった当初の清々しいトライアルに戻す・・・私たち実行団は真剣にそう考えてこの大会に臨みます。その理由は、ごく一部とはいえ、まったく清々しくないライダーの振る舞いが目立つようになり、大会を支えている地元の方々からもその点を指摘される事態が起きているからです。具体的に言えば、一時停止など交通マナーを守らなかったり、大会告知で昼食開始時刻が明示されていたにもかかわらず、お店の人に文句を言って、大会への長年の信頼関係を損ねたり、「一瞬でも前進が止ったら5点」と決まっているにもかかわらず、明らかに停止や跳ね返りをしているのに5点を取らない不正確な採点など・・長年この大会を見続けてきた地元の方々から「最近のイーハトーブトライアルはおかしい」との声が上がっているのです。曲がりなりにもここまで長く続けてこられたのは、これまでに参加してくれたライダーの皆さんの立ち居振る舞いが地元に受け入れられてきたこと、そのライダーたちを快く迎えてくれる地元の方々の協力、雨の日も風の日もひたすら準備に情熱を燃やし汗を流してくれた実行団員たちの努力、そして出光興産株式会社をはじめとする協賛企業のご支援の賜物なのです。つまり、これだけ多くの人が長年かけて培ってきたイーハトーブトライアルの良い雰囲気を壊すような立ち居振る舞いは、最悪の場合、大会存続を不可能にしてしまうのです。
だから私たち主催者と同じように「大会の存続」を最重要と考え、ノーストップルールをはじめ、イーハトーブトライアルのルールをきちんと理解し、ずるいごまかしをしないで清々しく正確な採点ができるライダーだけを残して、それ以外のライダーは私たち主催者の権限で排除しようと考えているのです。
もちろん、そんなことにならないように参加者全員がこの規則書をしっかり読んで理解し、イーハトーブトライアル精神を後のライダーたちに伝えてもらいたいと思います。イーハトーブトライアル精神とは「地元の人々の身になって判断する」ことなのです。立ち入り禁止の「牛のエサ」である牧草地を、イーハトーブトライアルの日だけ、特別に走らせて頂いている牧野組合のみなさんの好意に感謝する気持ちがあれば、牧草地についたタイヤの跡は一本だけ・・のはずが、あちこち勝手に走り回った跡がつくことが私たちと地元の方がたをひどく落胆させるのです。イーハトーブトライアルを走ることは「よそのお庭を走らせて頂いている」ことなのです。そういうことが理解できる人だけが参加できるイーハトーブトライアルなのだと肝に銘じて、心身ともに万全の準備を整えて8月の岩手にどうぞお出で下さい。
もうお気づきのように、規則書のあいさつ文をそのまま載せました。規則書にまったく目を通さなかったと思われる人も毎回見受けられるからです。私たちはイーハトーブトライアルを規則だらけにしたくはないのですが、すべては大会存続のために守って欲しいことが書いてありますので、すみずみまで目を通してからお出で下さい。(万澤)